ティファニー バックル リング ワイドノット

ベルトのバックルを抽象化したフォルムに結実した一本。

1990年代中期に登場し、1996年のカタログで確認できるモデルで、“ワイドノット”の呼称が広まっていますが、正式名称はバックルリングとなります。

当時はシルバーとゴールドのコンビジュエリーが数多くリリースされており、素材コントラストや面の重なりを強調するデザイン潮流の中で、このバックルの造形はひときわ洗練を放っています。

鏡面に磨き上げた面と柔らかなカーブがつくる陰影が指元に立体感を与え、ミニマルでありながら存在感のある佇まいに仕上がっています。装いを選ばないユニセックスなバランスで、一本で造形の妙を味わえるのはもちろん、隣にプレーンバンドを添えると重なりのニュアンスがいっそう際立ちます。