ティファニー ID ブレスレット 1990's

軍用の識別票にルーツを持つIDブレスレットは、実用とパーソナルな物語性を併せ持つアイコンとして発展してきました。

ティファニーでも第二次世界大戦期に軍用としてデザインを手がけ、その後は日常の装いに溶け込むジュエリーとして洗練を重ねてきました。

本作は1990年代後半まで販売されていたタイプに属する一本です。

最大の特徴は、ロブスタークラスプと丸みを帯びたカーブチェーン。

手首の動きに滑らかに追随し、金属特有の硬さを感じさせないフィット感を生みます。

さらに、プレート幅が広くボリューム感があるため、シンプルでありながら存在感は十分。ミニマルなコーディネートの要として活躍します。

2000年代以降のモデルでは、留め具が中折れ式クラスプに、チェーンは角ばったカーブチェーンへと刷新され、プレートも相対的にスリム化していきました。

対して本作は90年代らしい骨太なプレートが魅力で、ヴィンテージらしい佇まいを求める方におすすめです。