ティファニー カーブリンク ブレスレット

エッジの立ったリンクを連ねた無骨な表情のカーブリンク・ブレスレットです。面取りされたリンクが光を鋭く返し、手首の動きに合わせて陰影をつくります。刻印と形状から1970年代初期に製造された個体とみられます。

本品のクラスプ裏には、円形に配した「STERLING」表記が確認できます。流通数は多くありませんが、1970年代のティファニーの一部アイテムに見られる刻印様式で、時代特有のディテールとしてコレクターに評価されています。あわせて「ITALY」「TIFFANY」の刻印が入り、当時ティファニーがシルバージュエリーの国外（イタリア・スペイン等）製造委託を本格化させていた時期の文脈とも合致します。

リンクは角ばったデザインのカーブリンク。1960〜70年代に多く見られる設計で、現行の滑らかな曲線チェーンに比べてメリハリのある表情が特徴です。